建長寺仏殿
●概要&歴史
臨済宗建長寺派総本山。鎌倉五山第一位。1253(建長5)、5代執権北条時頼が宋の蘭渓道隆を開山に日本最初の禅宗寺院として創建。盛時には七堂伽藍、塔頭四十九院を数え、1000人を超す禅僧が修行した。度重なる火災により多くの堂宇が失われたが、禅宗様式特有の、三門(山門)、仏殿、法堂が一直線上に並ぶ伽藍配置は今もそのまま。
この辺り一帯は地獄谷とも呼ばれ、寺が出来る前は罪人の刑場があり、お地蔵様が祀られていたことから、本尊は地蔵菩薩。
●見どころ
座禅会:毎朝金土17:00-18:00。参加無料
柏槇:仏殿の前庭にある。蘭渓道隆お手植えと伝わる7本の古木のうち1本は幹囲が7mもある巨木で創建当初から750年もの歳月を生き抜いている。市天然記念物 庭園:方丈裏にある夢窓国師作といわれる名庭。ツツジや池辺のサツキ、アヤメが咲く5月がおすすめ
●建築&美術
宝物風入れ:重文クラスの寺宝を公開(11月3日を含む3日間※円覚寺と同じ)
仏殿:国重文。東京芝増上寺の将軍秀忠夫人の霊廟(寛永年間1624-44造営)を移築したもの。
梵鐘:国宝。5代執権北条貞時が鋳物の名人物部重光に造らせたもの。円覚寺のものに大きさでわずかに
及ばない
唐門:国重文。仏殿と同じく芝増上寺の秀忠夫人の霊廟から移築したものといわれる。唐破風の屋根は門としては珍しい
|