覚園寺本堂
●概要&歴史
真言宗。前身は1218年(建保6)に2代執権北条義時が建立した大倉薬師堂。その後1296年(永仁4)
9代執権北条貞時が元寇の難を逃れることを祈願して、智海真慧を開山に薬師堂を寺に改め覚園寺に
した。
緑に包まれた古風然たる境内は美しく静寂で、しかも中世の仏像・寺宝に恵まれているので、
鎌倉通には、鎌倉で一番好きな寺としてこの寺をあげる人も少なくない。寺僧が境内を案内してくれる心遣いもうれしい。
●見どころ
百八やぐら:裏山にある。やぐらとは、鎌倉特有の岩壁に穴をあけ塔などを置いた墓で、ここにはそのやぐらが約200並ぶ。
●建築&美術
お寺案内:鎌倉の寺には珍しく1時間毎に寺僧が境内を案内してくれる(所要1時間。10分前受付、12-1時は
お休み)
薬師如来:脇侍の日光月光両菩薩も含め国指定重文。伝運慶作。鎌倉期に特有の宋風仏像彫刻。
薬師堂:江戸期に再建されたものだが室町期の禅宗様式を残す。
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