瑞泉寺本堂
●概要&歴史
臨済宗。1327年(嘉暦2)当時から景勝地として名高かった紅葉ヶ谷を選んで、
夢窓国師が開山。翌年建立された一覧亭では詩会が催され
五山文学が花開いた。足利氏による厚い庇護を受け、1386年(至徳3)
には関東十刹の首位に列せられている。数ある鎌倉の花の名刹の中でも特に
この寺が「鎌倉の花の寺」と称されることが多い。
●見どころ
庭園:夢窓国師作とされる庭園(昭和45年古図面を基に発掘復元)。山の岩盤を
穿って作られた飾り気のない庭で、山頂にある一覧亭の前庭を兼ねて、全体として
書院庭園を構成しているという。鎌倉禅宗様式の庭の傑作とされ、
素人には分からないが禅の深趣があるという。
●建築&美術
夢窓疎石像:南北朝期の頂像彫刻の秀作。開山堂に安置されているが非公開。
地蔵堂:境内奥の地蔵堂には「どこもく地蔵」と俗称される鎌倉期の地蔵菩薩が
祭られている。
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