英勝寺仏殿
●概要&歴史
浄土宗。鎌倉唯一の尼寺。1634年(寛永11)徳川家康側室お勝局が家康逝去後出家、英勝院と名乗り、父祖旧縁の地太田道灌の故地に創建。代々水戸徳川家の姫君が住持を務めるなど徳川家の支援が厚かった。大正8年より東京青山善光寺より住職を招請し今に至っている。
●見どころ
市天然記念物である侘助椿、唐楓の他、桃山風の装飾をもつ建築群が鎌倉の寺社の中では異色。
阿仏尼の供養塔:英勝寺から歩いて1分程度。
※阿仏尼は「十六夜日記」の作者であり、「新古今和歌集」などにも多くの和歌を残す。実子の
土地相続訴訟のため京から鎌倉に下る。「十六夜日記」はその時の旅の様子を記したもの。
●建築&美術
仏殿:運慶作阿弥陀三尊像を安置し、格天井には極彩色の極楽浄土絵が描かれている。
鐘楼:袴腰(周りに巡らされた黒い羽目板)をもち鎌倉の鐘楼の中では珍しい
祠堂:風化防止のためか小屋にすっぽり覆われていて見づらいが、桃山風の派手な彩色が施され、
日光陽明門を彷彿とさせる。
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