寿福寺総門
●概要&歴史
臨済宗。鎌倉五山第3位。1200年(正治2)北条政子が亡夫源頼朝の供養のため創建。開山は臨済宗の祖でありお茶の導入でも有名な栄西禅師。盛時には七堂伽藍に14の塔頭を擁したが鎌倉期の2度の大火でほとんどが焼失した。今では総門、山門、仏殿、庫裏、鐘楼が残るのみである。
古びた味わいがとても素敵な寺である。
●見どころ
ビャクシン:市天然記念物で4株から成る。創建当初からの古木。山門から見ることができる。
北条政子の墓:裏山に源実朝の墓とともにある。大佛次郎、高浜虚子の墓もそば。
「喫茶養生記」:お茶を中国から持ち帰った栄西が、茶の効用を説くために実朝に献上したもの。
拝観はできない。
栄西像:鎌倉期頂相彫刻。八幡宮境内の国宝館に寄託されている。
●建築&美術
仏殿:宝暦年間(1751-1764)に再建されたもの。本尊は漆を幾重にも重ねた乾漆造の宝冠釈迦如来像、この他多くの貴重な仏像が安置されているが何れも拝観できない。地蔵菩薩立像(木造)と薬師如来像(銅像)は何れも重文指定だがやはり国宝館に寄託されている。また仁王像は鶴岡八幡宮の山門にあったものといわれている。
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